本診療所の成り立ち
1983年にスウェーデンから帰国し、同年6月からインプラント療法を大学で開始しました。大学のご厚意で、自由に、快適に仕事をさせていただいていましたが、ある時、大学の中にインプラントに関して歯科医師を教育できる場所が無いことに気付き、正しく普及する場の必要性を感じました。今日では大学も大きく変わり、そのような教育はいくらでも受けられるようになりました。悩んだ末に、上司であった故関根 弘教授、ならびにブローネマルク教授と相談の上、大学を辞する決心がつきました。施設を作るに当たり、『患者さんには好ましい治療、歯科医療従事者には適切な教育を提供するものを作りなさい。そのためであれば、私の名前を冠したものでも構わない。』とのブローネマルク教授の言葉に後押しをされました。1990年夏、東京都港区8丁目の瀟洒なビルにセンターを開設いたしましたが、1996年12月に現在の千代田区一番町の開新堂ビルに移転いたしました。
本施設の大部分の患者さんは、開業医、大学、病院からのご紹介で成り立っていますが、ほとんど宣伝らしいことをしておりませんので、直接、お出かけいただくことは少ないのが現状です。紹介が無ければ診ませんといった施設ではありません。インプラントを多く手掛けておりますが、一般的な治療も行っております。しかしながら、理想的な材料を用い、適切な治療を進めることを旨としておりますので、健康保険は扱っておらず、自費診療になりますことをご承知おきください。患者さんとして医師、歯科医師ならびにそれらの家族の比率が高いのも本施設の特徴かも知れません。
私どもでは、ご紹介いただいた患者さんであっても、場合によっては他施設でのセカンドあるいはサード・オピニオンの入手をお薦めすることも行っております。他院での説明に疑問を感じられたり、ご不明の点がおありでしたら、ご遠慮なくご相談ください。決して勧誘のような誤った医療誘導はいたしませんのでご安心ください。失礼な言い方かもしれませんが、患者さんには歯科に関して賢くなっていただきたいのです。